インプラントブラッシュアップ
昨日は休診とさせていただき
ブラッシュアップセミナーを行わせていただきました。
十数年前に私をスウェーデンとインプラント治療の世界へといざなってくれた河西千州先生に講師をお願いし
インプラント治療の長期予後に必要な要因や、侵襲の少ないインプラント治療について
最近の研究文献を踏まえてお教えいただきました。
この10年でインプラントの機械的性質、生体親和性は一段と増し
その信頼度は格段に高くなりました。日本でもかなりポピュラーな治療となり
当院を初めて来院される患者さんのお口にインプラントが入っていることは
ここ数年特別なことではなくなってきています。
インプラント治療の普及とともに手術侵襲をより少なく治療期間をより短く、より適応症を広く、
ブリッジや義歯と同程度にというのが近年の潮流となってきています。
この様な中で昨日の河西先生の言葉は深く心に残りました。
『どんなにインプラントの生体親和性が高くなっても
人体の創傷治癒の過程とそれに必要な期間は100年前も今も変わらない。
とすれば、過度な治療期間の短縮はそのメリットよりデメリットのほうが大きいのでは。』
即日に歯が入る、1週間で歯が入る、といった治療も可能となってきておりますが
当院ではこれからも特別な事情の方を除いては3ヶ月間という治療期間を基本とさせていただこうと
考えております。
スタッフ一同、じっくりと一日手を休め、頭の中をブラッシュアップさせていただきました。
本日より診療室の日々の臨床の中で還元させていただきたいと思っております。
〈平/記〉
2009年12月2日 カテゴリ:未分類