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アーカイブ: 7月 2014

鼻で呼吸していますか?

鼻には、吸い込んだ空気を浄化し、加温・加湿して肺に送る機能が備わっています。
人は本来鼻で呼吸することが大切です。

近年生活環境の急激な変化によりアレルギー疾患は増加傾向にあり、花粉症などのアレルギー性鼻炎による
「口呼吸」習慣者が増えているそうです。また、普段鼻づまりがなくても風邪や喫煙、歌唱、吹奏楽、激しいスポーツ、よく喋らなくてはならない職業も無意識のうちに口呼吸の癖がつくきっかけになるといわれています。

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「口呼吸は万病のもと」といわれるほど、様々な病気との関連が示唆されています。

< 唾液が減少する>
口の中が乾燥するため、唾液による自浄、抗菌、緩衝、再石灰化作用などが失われ、虫歯、歯周病、歯の着色、口内炎、口臭などが発生しやすくなります。

<低位舌になる>=舌が上顎から離れ、舌の位置が下がる
正しい舌の位置は、上顎にペタッと接触している状態です。
口呼吸をすると低位舌になり、歯列不正を招きます。
歯列には頬や口唇による外側からの圧力と、舌による内側からの圧力がかかっており、歯は両者のバランスのとれた位置に並びます。
低位舌になると、上顎歯列は舌による圧力が失われ、外側から押されるだけとなり、V字型の狭いアーチになり、出っ歯凸凹、下顎とのかみ合わせも悪くなり左右にずらして咬む癖がつくと顔が歪んでくることもあります。
また、舌が沈下することで気道が狭くなり、イビキ睡眠時無呼吸症候群の一因にもなります。

< 免疫力の低下・異常が起こる>
喉の周辺には多くのリンパ組織(免疫組織)が存在していて、病原体の侵入を阻止しています。
口呼吸をすると汚染された空気が喉を直撃するため、リンパ組織が感染し十分に機能を果たすことができず、
免疫システムのバランスを崩します。
風邪、肺炎、免疫性疾患(関節リウマチなど)、アレルギー(アトピー性皮膚炎、喘息、鼻炎など)、全身倦怠、集中力の低下、うつ病、パニック障害、原因不明とされている病気(潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群など)までもが口呼吸と関係しているという報告もあります。 
参考文献: 「正しく鼻呼吸すれば病気にならない」 今井一彰著 河出書房新社

口を閉じて鼻で呼吸することは、生体を正常に機能させ健康維持につながります。
普段何気なく行っている呼吸ですが、鼻呼吸を意識してみましょう。
                           
歯科医師 代元巳弥

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歯の黄ばみについて

「毎日しっかりと歯磨きをしているのに歯が黄ばむ」「他の人と比べて、歯が黄色い気がする」「歯の黄ばみのせいで思いっきり笑えない」と思うことはないでしょうか。歯の変色の原因は大きく分けて2つあり、一つは歯の外部の着色汚れで、もう一つは歯の内部の変色です。

歯の外部の着色汚れの原因にステインが挙げられます。
タバコ・コーヒー・カレー・ワインに含まれるポリフェノールなどが有名です。その他、色の濃い食べ物や飲み物などはステインが付着しやすいと言われています。

歯の内部の変色は、加齢によるものや神経を抜いたことによる変色等が挙げられますが、一般的には外部の着色汚れの方が圧倒的に多いと言えます。

歯の表面に着色汚れが付着し、時間の経過とともに強固に汚れが吸着して、通常の歯磨きやデンタルフロスでは取れなくなります。しかし、歯そのものが変色しているわけではなく表面的な汚れなので、早めにケアをして汚れの吸着を防いだり、取り除くことができます。その際に注意しなければならないのは、一般的に言われているような重曹やメラニンスポンジを使うような、歯の表面を削ってしまう方法は避けるようにすることです。歯のエナメル質を削ってしまうことで歯が弱くなるだけでなく、削った後の歯は小さな凸凹ができるためステインが再付着しやすくなってしまいます。

表面の汚れに効果的な治療として、ホワイトニングが挙げられます。ホワイトニングの場合、過酸化物を使用して歯を脱色させて白くするため、歯への負担を最小限に抑えられます。薬剤の効き目には個人差がありますが、表面の汚れにはとても効果的だといえます。

歯科衛生士 花島奈都子

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