虫歯菌と脳出血
もうすぐ4月ですね。段々暖かくなって過ごしやすい季節になってきました。
先日、調べものをしていたらこんな記事を見つけました。
「虫歯菌、脳出血発症の原因か」というものです。
これは口の中にいる虫歯菌(ミュータンス菌)が抜歯や歯磨き等で血液中に入り込み、そしてその虫歯菌が血管を通り脳やその他の臓器に行き、悪さをするというものです。
この虫歯菌(ミュータンス菌)はコラーゲンと結合して止血作用を阻害する働きを持っているので、局所的な炎症を起こしたり、血管を脆弱にし、脳出血の発症に関与するというわけです。特に高齢の方や、血圧が高い方、生活習慣病に罹っている方たちは血管が脆くなっている可能性が高いので、さらに脳出血を起こすリスクは高くなります。
ただすべての虫歯菌が悪さをするというのではなく、悪さをするのはcnm遺伝子という遺伝子をもつものだけだそうで、約1割程度しかその遺伝子を持っていません。
なので、きちんとした歯磨きや、虫歯治療をしていれば脳出血の予防になるというわけです。
虫歯治療はもちろん、歯磨きの仕方の指導や、お口のお掃除も行っていますので歯周病の予防とともに脳出血の予防もしてみてはいかがでしょうか?
歯科医師 砂治大介
2016年3月17日 カテゴリ:未分類